Craft TwixというX(Twitter)の予約投稿ツールを開発・販売しています。
「X APIはGASのドメインで使えなくなった!?」というお題で、コラム風にまとめます。
現在、時間がないため、やや駄文で雑に今回の事件を分析してみます。個人的な考えが入っているため合う合わないがあるかと思います。いろいろな情報をベースにしていますが、推測が入っているため、差し引いて読んでもらってもかまいません。ただ、GASのツールを販売しているため現場にいるわけです。そのため情報は集まりやすい方です。
個人的な思いがツールには反映されることもあるため知っておいてもらってもいいかなという気がします、まあ軽い読み物としてご覧ください。
結論からいえば、独自ドメインを必須にしたわけですが、「何それ、面倒臭い」と思われないように、みなさんに理解してもらえるように説明しています。ちなみに作業だけしたい方はマニュアルに記載していますので、この文章は読む必要はありません。
UIUXの体験が向上するよう可能な限り自動化したため、作業量はさほど変わらないと考えています。レンタルサーバーを借りていないお客様もいらっしゃいますので、無料で運用可能な代替案を用意しています。
X APIでGASのcallback urlが使えない!?【Twitter API】
2月末には状況は把握しており、軽く口コミを収集しました。
いまGASでなにかやろーとすると(コールバックURLがGASだと)Twitterから弾かれることが多いイメージなので気をつけてw(APIに制限かかる
— 舞衣さん♨️ (@Mai_0380Esprit) February 25, 2025
GASで開発者API使おうとすると「This App has violated X Rules and Policies」ってなるんだよなぁ
— トカイ@アダアフィ (@tokaiafi501) February 28, 2025
やっぱ横着せずにドメイン取ってスクリプト動かすかぁ?
エラー報告を受けた際、エラー回避のアイデアがいくつか浮かびました.
エラー回避方法は小一時間程度で把握できました。
個人的にエラーが発生していないアカウントしかなかったため、先に回避方法のテストを行い、回避が可能であることを確認した上で、後から意図的にエラーを発生させ凍結させる方法を検証しました…。. (`・ω・´)
問題は回避方法の選定です。
もちろん、GASのドメインを使用したままで解決するアイデアを持つ開発者もいるでしょう。
ただし、より重要なのは回避方法を選定する際、再度同じようなことが起きないようにすることです。X社(Twitter社)といたちごっこをやっても意味はありません。適当なごまかしによる回避は避けるべきだと考えました。
もちろん、絶対に安全な方法はなく、ユーザー様の使い方の部分は大きいです。工夫しても使い方次第では凍結される場合もあるでしょう。
原因はアカウントを大量生産する人の巻き添えを食らった!?
X(Twitter)予約投稿ツールを作成して感じたのは、誤解を恐れずいえば客層の質がよくない人が紛れてしまうことです…。
他の開発経験とは明らかに異なり、サポートを行う際には悩みどころでもありました。
もちろん、謙虚で配慮してくださった方も多数いらっしゃいます。また、使い方は自由な意志を尊重して口を挟みませんでした。
まずはX社(Twitter社)の立場について考えてみましょう。凍結基準に関する文面は次のようになっています。
偽装アカウント
Xのアカウントは信頼のおけるものでなくてはなりません。このポリシーでは、利用者が自身の身元や人気に関して、不当な情報、虚偽の情報、不透明な情報を掲げるアカウントの作成、運用、大量登録を行うことは禁止されています。これには以下の内容が該当します。
自動化機能の無断使用: Xの開発者ポリシーに準拠していない自動化またはスクリプト化されたアカウント。利用者が自らのアカウントへのアクセスまたは使用を許可したサードパーティーアプリケーションに関する責任は、最終的に利用者ご本人が負うことになりますのでご注意ください。
https://help.x.com/ja/rules-and-policies/authenticity
使い方はルール内であれば自由だという意見もあります.
ただし、無料APIは善意に基づいて提供され、スパムのような使い方が長期間許容されるわけがありません.。
ルールは変更されます.
アフィリエイトなどでアカウントを大量に取得している人もいます。10アカウント、20アカウント、50アカウントといった具合に量産している人がいます.。
…噂では耳にしていましたが、本当にそのようなことを行う人がいるのですね…。
いわゆる稼ぐ系(情報商材界隈、マーケティング界隈)に属する人々に多いです。
どう考えてもGoogle(Google Apps Script!通称GAS)のドメインのコールバックURLの数が跳ね上がるので、Googleのアドレスがスパム業者の巣窟と見なされたのではないでしょうか。わかりませんけど、、それゆえに、X社の担当者も、Googleのドメインを一括でスパムと判断してしまったのではないでしょうか。どうせ無料利用者が多いという見方もあるかもしれません.。だから、GASそのものがダメだとなりやすいです。
まったく推奨もサポートもしていませんが、プロキシなどを利用している人もいるようです。
「こんなことをすれば、X社(Twitter社)はルールを変更せざるを得なくなるでしょう(´・ω・`)」
いや、「私はちゃんとしたアカウントを運営している」という人もおられるとは思います。むしろその方が多数派でしょう。
ただし、スプレッドシートのGoogle(Google Apps Script!通称GAS)のドメインの場合、誰のアカウントであるか判断しにくいです.。X社(Twitter社)は目視で一つひとつアカウントを確認するほどの余裕やリソースがないのではないでしょうか。つまるところ、運営方針が決定され、自動的にアルゴリズムが発動されるパターンであると考えられます。
同じアフィリエイトにおいても、過度な利用をする人から、ブログ記事のポストを軽く紹介する人まで、大きな差が存在します。しかし、Googleスプレッドシートはスパム的に使う人も1アカウントだけで1日1ポストしかしない人も同じ土俵にあがってしまいます。
もちろん、利用用途は多岐にわたり、自作の漫画を紹介したり、法人が事業の効率化のために利用したり、さらに少しかわりどころだと婚活など目的で使われたりしています。うちのツールはアフィリエイト系もいるものの、わりとクリエイター、法人が多いです。
アカウント数は必要最低限。十分に吟味した上で開設し、運用する方法をおすすめしています。
例えば、2つのサービスを運用している場合は2つで十分です。10個の事業を展開し、どうしても複数のアカウントが必要である場合は仕方ないかもしれませんが、大量取得はリスクとの裏合わせという点を認識しておくべきでしょう。
個人的にアフィリエイトは否定的ではありません。ブロガーでもあるためAmazonアソシエイトやASPさまにもお世話になっています。
余談ですが、ChatGPTで有名なサム・アルトマン氏もアフィリエイトは否定的ではないようです。
サム・アルトマン:
— d (@d_1d2d) March 20, 2025
アフィリエイトみたいな形が今のところはもっと面白そうに思えます。 pic.twitter.com/omF8tOkc8X
昔、大手広告代理店で話したことがありますが、コンテンツの主体は広告ではありません。あくまで良質なコンテンツを無料で届ける上で便利なものという位置付けです。過剰なのはうざいと思われがちです。お金は目的ではなく手段のひとつに過ぎません。リーマンショック時に金融業界の大物の方もいっていましたが、お金がファーストプライオリティになってはいけないのです。←自己の利益に横暴になってはいけないのです(´・ω・`)
X社はproプランにアップグレードしてほしいのに、freeアカウントで数十アカウントという乖離。ただノリさせてもらっているという謙虚な心持ちが大事という気がしますね。
平たくいえば、相手の立場に考えて運用方針を考えることです
X(Twitte)がどういうことを嫌がるのかは知っておくべきでしょう。
個人的な反省点とししては、運営者の顔が見えにくいツールを作ってしまったという反省点はあります。そのため、ドメイン導入することにより改善します。
もしかしたらGASのドメインで強引に通す方法はあったのかもしれません。その方向で回避するつもりがなかったため詳しく調べていません…。
お客様はなかなか選べるものではありません。経営者も稼ぐ系ではなく誠実な社会貢献を考えているタイプと付き合いたい。他責思考ではなく謙虚な人と付き合いたい。
個人的な方向性としては人様に迷惑がかからない程度に節度を持って取り組むです。
他のツールと差別化をしていく
ドメインを採用しようと思った理由のひとつに、他のGASのツールをチラ見したところ、グレーなラインの仕様を採用しているツールがある気がします。
たとえば、X API Freeは1アカウント1アプリしか認めていません。複数のツールが共存できるようなもや複数のアカウントが一括管理できるようなものはグレーとも言えるでしょう。X(Twitter)の立場で考えれば、そのような機能はEnterprise APIを契約した人だけが得られる特権です。
アカウント数によるプランの差別化はX社(Twitter社)にとって大事なはずです。
技術的にできるかはさておき、だからそのような仕様を採用していないのです。
Free APIを使うのなら、オールインワンの仕様にすべきです。
ただ時間の無駄なので他のツールの批判に労力をさくつもりも毛頭ありません。興味はほとんどありません。現在は他のやりたい事業にわくわくしており自分の事業に集中したいです。ただチラ見したところ、個人的な感想として少しそう思っただけです。だからこの記事は多少気をつかって、noteではなく、個人ブログに書いています。
1点いいたいのは、グレーなツールの巻き添えを喰らうのは避けたいと思っており、GASから距離をおきたいと考えています。だから、ドメインの採用となりました。
人の嫌がることはやめましょうみたいな思想はベースにあり、
「Craft Twix」はX社(Twitter社)が嫌がることは避けたいと考えており、今後もアカウントを過度に量産したいスパム業者にとってよいツールにはならない舵取りを積極的にしていきます。それは謙虚にツールを利用するお客さまを守るためでもあります。
ただ、アフィリエイターでも謙虚な心で、1つのブログを大切に紹介したいタイプもいます。アフィリエイターでも使っておられる方は一定数います。あうあわないを考えてください。むしろ安全策をとるなら「Craft Twix」をお選びください。
また大事なのは思想に共感できるかであり、運営のコンセプトワークですね。
スパムのない世界を目指して
今回の問題はいろいろな切り抜け方があった気がします。
スクレイピングなんかは論外です。訴えられている事例もありますね。求められるのは、X(Twitter)のルールとできるだけ寄り添い、ツール開発者事態がスパムっぽいツールは作らないことです。
エラーを回避する前に、大きなコンセプトとしてスパムツールとして認識されないよう、可能な限り努力するという方向性で修正することにしました。いや、もともと利用規約は厳守しているんですけどね、使い方が過剰な人があらわれるとこうなるという。もちろん、それだけではではなく、API変更のタイミングでX社も運営に見直しをかけたかったんだと思います。物事は多角的にみるべきです。
もちろんX(Twitter)社の運営もパーフェクトではありません。X(Twitter)の利用規約を厳守した上で開発を行っておりますが、X(Twitter)は結構気まぐれでしばしば告知なしにルールを変更してきます。特に凍結系のルールはサイレントに変更されます。もう少し運営をうまくやれないのかという疑問もあります。
X社も利用者も、もちろん開発者も努力をしなければいけないということです。
個人的にはやや実装に手間がかかりますが、独自ドメインを必須にしたのが今回の努力です。
GASは手軽にツールが開発できるので、GASで作りたがる人も多いでしょう。でも、運営者の顔が見えにくいという反省点はあります。
ドメインの利点には次のようなものがあります。
- X社(Twitter社)のために、運営者の顔が見えやすくなります。
- スパム業者の同列のドメインにならない。
- ある程度、量産しにくい。
独自ドメインを必須にしたのは責任の所在を明快にするためです。
何がスパムとするのかという議論はみなさん価値観が各々違うので、ひとまず置いておきます。X社が運営なので、X社が判断するところもあります。
ただ、ひとつ言えるのは、スパム業者が凍結されるのはやや仕方ないかもしれませんが、大切な1アカウントを運営していた人が巻き添えを喰らう事態はできる限り避けなけれななりません。
- ユーザーを守る施策
- 業者がアカウントを作りにくくする施策
- X社(Twitter社)の利用規約を完全に準拠する施策
これらをまとめていくと、他に回避方法があったにせよ、独自ドメインしかないかなという感じだったのです。ご理解いただければ幸いです。
多少、導入手順が面倒になるところもあるかもしれませんが、UIUXの体験が向上するよう可能な限り自動化しました。APIの設定も簡単になりました。おそらく以前の設定と大差ない時間で設定が完了すると思います。
独自ドメインであれば、X社(Twitter社)も空のWordPressで運営しているサイトか、しっかりとビジネスや趣味でやっているサイトか判定しやすくなります。レンタルサーバーも必要です。
WordPressは使っていない方がいるため、少しハードルがあがるのはたしかです。レンタルサーバーを使っていない人にもフォロー策は用意しました。
運営しているサイトの数だけTwitterのアカウントがあるぐらいなら文句は言われない気がするのですよね。
個人的にはX社(Twitter社)の立場に寄り添いたいと思っているため、このような事態が起こった場合はそれに即した修正を行います。
スパム的に使いたい人にはあまりよいツールにならない気がしますので、他のツールに移られるのもよい気がします。その他大勢の人は是非是非今後もお使いいただければ幸いです。
ただし無料ドメインで運用可
とはいえレンタルサーバーを借りられていないお客さまもいらっしゃいます。
その点はご安心ください。
有料ドメインは取得する必要はなく、無料で運用する方法もマニュアルに記載させてもらいました。
まあ、堅くなりすぎず、各々がX(Twitter)を楽しめることを願っています。
このようなコンセプトに共感してくれる方はぜひ「Craft Twix」をお手に取りください。
おしまい。
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